2024年シクロクロス全日本選手権レースレポート

昨日はシクロクロス全日本選手権でした。

結果はエリート男子で30位(-4lap)。

今の実力を考えると力通りの結果かなと言う感じだけど、序盤良い走りが出来ていたので、中盤にもっと粘れれば上の順位が取れたのにと思うと悔いが残る結果である。

ここまでのアプローチを振り返ると、40代半ばでトレーニングのテーマが「体力低下にどう抗うか」になっているけど、今シーズンはここ数年と比べ良いパフォーマンスを発揮出来ていると思う。

ただ、ワイルドネイチャーから少し流れが悪くなった。

あの日、試走中にシケインに失敗して顔から落ちる落車をした。ダメージデカくてすぐに起き上がれず、脳震盪はなかったけどヘルメットが割れて、口の中も血だらけになった。それでも落車から15分後にはスタートしないといけないので、首とか痛いけどスタートしたが、体に力が入らずスタートで沈み、微妙な順位に終わった。

そこから松伏までの1週間は首の痛みと口の中のけがの回復に努める1週間になってしまい、松伏のレースも微妙な順位だった。

明らかにコンディションが落ちているので、全日本までの2週間でどれだけコンディションを戻せるかを考えた。

2週間ではあれもこれもとやる時間がないので、やることを絞る。

砂や急な登坂など瞬間的にグッと踏む場所が多い宇都宮のために1分ダッシュとか短いインターバルをひたすらやって、掛かりの良さを磨こうと思った。他は捨てる。短時間高負荷のインターバルならコンディションの上げやすいだろうと考えた。

そして2週間。狙った通りのトレーニングが出来て、350~400w辺りの領域が向上した感触が得られた。

ただ、直前の水曜日の夜から少し風邪をひいてしまった。木曜日はトレーニングを休み、金曜日に短めに負荷をかけてみたけど、いつも通りの数値が出たので安心した。出来ることなら「全日本を前にいつもより高い数値が出てるぞ」と言う感じにしたかったけど、風邪をひいてもいつも通りなら上出来である。

そして土曜日に会場入り。いつも通り寒い宇都宮のコース。そしていつも通り前日試走では難所のキャンバーも乗車クリアできるのに、当日になると荒れて乗車できないものいつも通り。殆どの選手が何度も走っていてコースをよく知っている。

ただ、今回はいつもよりタイヤの空気圧を0.1気圧高くして1.7気圧にしてみた。よくよく考えみるとこのコースってスピードが乗る区間は舗装、芝、砂利と案外スムーズな路面で圧を下げるメリットが少ない。キャンバーも圧を落とせば面圧でグリップするって感じでもないし、高めにして路面に刺す方が良い感じがした。

そんなこんなでスタートへ。

33番でスタートは5列目。もう少し前に並びたかったが、落車とか機材破損でポイント取れなかったレースが多かったし、そういう感じでパフォーマンスが安定しなかったのも実力なので仕方ない。

1周目のポジション争い。渋滞ポイントをスムーズにクリアしてポジションアップ出来た。

スタートはまあまあ上手くまとめ、キャンバーとか渋滞ポイントも上手くさばき、1周目が終わる頃にはそこそこポジションを上げていて、2周目もさらにポジションアップ出来た。前には力のある選手が集まるパックが有って、これを追いかけようとペースを上げようとする。しかし、ここからあまりペースが上がらない。タレてはいないけど、ここでもっとプッシュしたいのにできない。単純にフィジカルの問題である。ここ2週間は高負荷のインターバルトレーニングをやっていたお陰で最初の2周のガツガツ踏む時間帯は上手く立ち回れた。ただ、20分走とか全然やってなかったので、ここからの粘りは弱い。

2周目。この時はまだ脚に余裕が有って、単独で前を追ってプッシュしているところ。

それを承知でトレーニングしていたんだから仕方ない。やれることをやる。

出遅れて踏み上がっていく選手を追いかけたいけどなかなか追えず、落ちてくる選手はしっかりパスして、ずっと30位前後を行ったり来たり。5周目に入り、さらに疲れが出てペースが落ちそうになるが、周りの雰囲気からしてこれが最後の周回になると悟り、ラストスパートをかける。最後の直線で2人抜いて30位で終了。

やれることはやったけど、序盤は入りが良かっただけに中盤に粘れなかったのが悔やまれる。

3周目以降、前に上がっていく選手を追えなかった。

これで年内のレースは終了。

来年は千葉、蔵王、お台場と走って今シーズンは終了。

残り3レースも良い走りが出来るよう、少し休んでからきっちり追い込んでトレーニングを引き続きやっていきます。